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第27話 惨劇の華はソコに咲く

last update Date de publication: 2026-07-02 19:16:40

 ――パチ。パチ。パチ。

 その音が、いつまでも鼓膜こまくにこびりついて離はなれなかった。

 ゼロと名乗った男は、ナイフを軽く弾はずませながらラグナへ歩み寄る。

「さて。裏切り者には、相応の罰が必要だよね」

「やめ――」

 ラグナが声を上げるより前に、ゼロの指が動いた。

 何も握にぎっていない。何も振っていない。

 それなのに、ラグナの右腕が突然、真横に裂けた。

「ぁああああッ‼」

 悲鳴ひめいが響ひびく。

 血が壁に飛び散る。

 ラグナは腕を押さえて転がりながら、それでも声だけは抑おさえようとしていた。

「面白いね、その我慢がまん」

 ゼロは無感情むかんじょうに笑う。

 まるで虫の足をもぐように、何の感慨かんがいもなく。

「でももう少し、苦しむ顔が見たいな」

 次の瞬間、今度はラグナの足が裂けた。

「あ――っ‼」

 その光景に、頭の奥で何かが弾けた。

 ガキン、と音がするくらい強く、歯を噛み締しめる。

 考えるより先に、足が動いていた。

「――やめろ!!」

 拳を握って、思い切り叩き込む。

 ゴッ――。

 手応えがあ
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